2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Denis Hollier Against Architecture, The Writings of Georges Bataille、trans.by Betsy Wing The MIT Press 1989 後半部分は建築よりアブジェクトアートに関係していると言える。“abject”も“inform”も1990年代以降、建築の主題のふたつではあるが。 デニ…

フレドリック・ジェイムソンのウィンダム・ルイス論における議論や『ポストモダニズム、あるいは後期資本主義の文化論理』を敷衍すると、昨今流行の「サステイナブル」はジェイムソンが批判的に検討する「ポストモダンの後期資本主義文化論理」の例というこ…

「『四要素(Die Vier Elemente)』は1851年に発表されたが、これはちょうどゼンパーがロンドンに身を落ち着けようとしとしていたときだった。クリスタルパレスが工事中であり、ゼンパーはヘンリー・コールに仲介者を通して紹介されている。コールはゼンパーに…

マルティン・ハイデッガー『ハイデッガーの建築論、建てる・住まう・考える』中村貴志訳・編、中央公論美術出版、2008 「橋は、大地と天空、神的なものと死すべき者を〈自らの〉仕方で〈摂り集める〉。われわれの国語の古語によれば「摂り集めること(Versamm…

Fredric Jameson, FABLES OF AGRESSION, Wyndham Lewis, the Modernist as Fascist, University of California Press, 1979 14年前にある人に「読め」といわれてそのままにしていたフレドリック・ジェイムソンの1970年代の著作である。 建築史家・建築理論家…