2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

与太話です。 関西と東京では都市の認識法が異なるのではないかと思うことがあります。たとえば大阪の場合は大雑把に「キタ」と「ミナミ」。京都だと洛北と洛南、あるいは洛西と洛東。街の基本骨格が大陸の長安からきているからか、東西南北がオリエンテーシ…

今日はこれから“earth hour”というのをやるらしい。趣旨の是非はともかく、ルーティーンな現代美術の展示よりは面白そうではある。発祥地はシドニー。ヨーン・ウツソンのオペラハウスの打ち込みタイルは北欧(デンマーク)製のヒューガネスタイルなので、弱…

麻布十番温泉がこの三月末で閉店というので、そそくさと湯につかりにいく。東京は都心に温泉がでるのですね。 ランドサットからの東京の映像を見ているとナポリを思い出します。ともに近くに有名な火山(富士山、ベスビオ山)があり、目前にはカルデラかクレ…

「ピュリスム 一九一八年フランス、総合芸術誌『レスプリ・ヌーヴォー』創刊のため、建築家ル・コルビュジエと画家のオザンフォンは協働する。ある特定の理論的意図をもって、芸術家が小集団を形成するのはこの時代の特徴である。ピュリスト・・・オザンフォ…

本居宣長『うひ山ふみ』岩波書店、1934 本居宣長『玉くしげ、玉くしげ別刊、直毘霊(現代語訳)』多摩通信社、2007 建築に関係すると神道に遭遇する場面がある。まず地鎮祭である。注連縄と幣帛によって敷地の一角にヒモロギの空間をつくり、降神の儀ののち…

雑誌『新しい住まいの設計』(扶桑社)の取材立会いでつくばK邸にお邪魔する。 本日も光に恵まれた一日となる。これもひとえに皆様の日頃の行いのおかげでしょう。 写真を撮る写真家・傍島利浩を撮る写真の図

[:W420]ロバート・ヒューズの『アメリカン・ビジョンズ』(デイビット・ワトキンの『イングリッシュ・ビジョンズ』を意識しているのだろうか)にはボストン・ボンズィーズに先行するジャポニストとして、ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラーが登…

岡倉の著作とへーゲルの『世界史』や『美学』の類縁性は一読して容易に看取される。これは以前にも書いたことだが(拙論「シンプリシチー」、『建築とリアル』、鹿島出版会、1998所収)、たとえば『茶の本』における岡倉の東洋史はインドに出自し、支那にお…