思いつきの備忘録

マンフレッド・タフーリの『ベネチア・・』が方法論的にアナール派に近いものとすると、世界システム論に親近性を持っているのはあながち不自然ではない。アンドリュー・リーチは、タフーリ初期の『建築の理論と歴史』はマルクス主義イデオロギー)批評から多くを借り受けている、としていた。マルクス主義批評から世界システム論へというのは、20世紀後半の典型的な軌跡の一つと言えるのではないか。リーチによればさらに、少年時代のタフーリはサルトルに影響されており、同じくリーチはサルトルの思想を第二次世界大戦の影が落ちたものとして位置付けていた。ジジェクサルトルを「アキレスと亀」の比喩を用いながら1950年代の思想として位置付けていた。
ブローデルウォーラーステインやサッセンを初めて読んだ時は興奮したものだ。Generic City論というのも、The Global City論から派生してきているふしがある。


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