二度あることは三度ある

昨日のクレマスターで。少し早くついたのでお店の人とお話していると、建築家の手塚貴晴さんをご存知という。そこで二度あることは三度あるという話になったのであった。
ずいぶんむかし、ロンドンの建築家リチャード・ロジャースの事務所に遊びにいったときのこと、日曜日というのに一人の日本人スタッフが出勤し、躁状態のように仕事をしています。そのときはヘンなヤツだなと、いくつか言葉を交わしただけでわかれました。
それから何年かして、九州は博多の地である会合に顔を出してみると、まぁ何ということでしょう、斜め前になんだか見覚えのある顔が座っているではありませんか。こんなところで何をしているのですかとおききすると、「いま九州で仕事してるんだ」とのお返事。ロンドンで偶然お会いし、さらに博多でまた偶然お会いする。針にラクダを通すことより低い確率のことが起こったのです。
そしてそれから数年の歳月が流れ、打ち合わせで鎌倉山に行ったときのこと。少し早く着いたので海の方に散歩がてらぶらぶらと歩いていきました。新築したばかりの家のあたりが騒がしいので覗いて見ると、まぁ何ということでしょう、それは手塚さんの設計になるもので、それもちょうどいまオープンハウスをやっているというのです。ロンドン、博多、鎌倉山、コブ二つのラクダを針に通すことより低い確率のことが起こってしまったのです。早く着くことがなければ、ちょっと足をのばすこともなかったでしょうし、ここで偶然に再会することもなかったことでしょう。
どうですか、すごいでしょう? タカハルとボクはまるで赤い糸で結ばれているみたいでしょう? ふふふ。

という話なのであった。


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