見逃したが、少し前のNHKの番組でシェアハウスについてやっていたらしい。シェアハウスについては手放しでは肯定できない。礼金がないことや人間的ふれあいなどを売りとしているが、不動産の高利回化として普及しだした経緯があるからである。家賃が安いかといえば、そうでもない。またリノベーション/コンバージョン物件には、建築基準法上も消防法上も安全条例上も問題がある物件も少なくない。そもそも既存不適格であろう物件もある。かつては学校の寮や寄宿舎、企業の福利厚生施設、同潤会や住都公団のソーシャルハウジングで行われていたことが、いまは利回りの論理でやられているわけである。
1920年代のバブル経済時代、マンハッタン・セントラルパーク北側のハーレム地区は新興住宅地として開発された。ここは1930年代の大恐慌によって買い手がつかなくなり、一気にスラム化してしまった。