大島健二さんの新作・他


建築家の大島健二さんから「新しい家を造ったので見に来い」というeメールをいただき、市川中山に拝見に行きました。
南東側から見ると、内縁と外縁が内外のグラデーションをなしながらも、開放的な空間となるよう構成されています。これで果たして大丈夫かと思いそうですが、浴室と食堂のあいだに長軸方向耐震壁が目立たないよう挿入されてあり、さすがうまく構成されています。
また図面を拝見すると、面白いなと思うのはやはり天井伏図でしょうか。通気垂木、小舞、垂木がそのまま意匠として露出してくるので、いかに見せるかを考えながら図面を描くのは、楽しかったのでは。仕上げがなく、ごまかしがきかないので、施工はかえって難しくなるはずですが、大工さんは喜んで仕事してくれたそうです。
ところで中山というところは日蓮宗法華経寺という大きな寺院があり、境内に入ると比翼入母屋造の伽藍が目に入ります。比翼入母屋造は日本建築史の教科書ではだいたい九州の宇佐八幡宮が、その代表例として登場します(あぁ懐かしかでしゅね)。これは神道の神宮で、中山法華経寺日蓮宗の寺院ですが、入母屋が二つ並んでいるのでとにかく同じ比翼入母屋造りでもあるのです。
天気のいい一日だったなぁ。というわけで、ときどき何か書いていくと思います。


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